ワインのABC

葡萄
ワインの上手な保存法

保存と熟成

「保存」とは,買ってきたワインをできるだけよい状態に保つ事。そして「熟成」とは,そのワインが最も美味しい飲み頃の状態になるまで育てる事です。この2つができていなければ「よい保存」とはいえません。

 

ワイン保存の5つのポイント

1、涼しい場所に寝かせておく。

ワインの保存にまず大切なのは温度。温度が高いと熟成が進みすぎて変質し,味のバランスが崩れてしまう恐れがあります。温度にばらつきがあるのもよくありません。12℃の時もあれば25℃の時もあるというような。管理温度のばらつきはワインにストレスを与えるので、それならコンスタントに20℃の方がいいです(熟成は早まりますが…)。

 

2、適度な湿り気のある場所に保存する。

湿度が低いとコルクが乾燥して収縮し、瓶内に空気が入りやすくなります。そうなるとワインの酸化が進み,劣化してしまう事も考えられます。反対に湿度が高すぎるとカビが発生してしまいます。長期間の保管を考えなければ,湿度にはそんなに神経質にならなくてもいいです。ボトルを横にして置きさえすれば。

 

3、強い光線の当らない場所に保存する。

直射日光はワインに瓶内で再醗酵を起こさせたり、酸化を進ませたりします。また、長時間蛍光灯の下にさらされることもワインにとっては劣化を促進する要因です。バーゲンワインが日の当る軒下に積んであるような酒屋では決してワインを買ってはいけません。どんなに安くても,ちゃんとワインは大事にしなくちゃ!

 

4、振動の少ない場所に保存する。

振動もワインの品質を劣化させる原因です。常にワインに振動を与えると,瓶内で対流が生じてワインの劣化を促します。ワインの味わいに元気が無くなります。

 

5、できるだけ臭いのない場所に保存する。

ワインの香りは命といえるもの。コルクを通して呼吸しているワインは,空気と一緒に周りの香りや臭いを吸収する場合があります。

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