梅干について

 

エピソード

梅の原産地は,中国の長江中流,湖北省の山岳部といわれており,三千年以上前にすでに薬用として用いられていたそうです。日本において古くは,万葉集にも歌われていますが,当時は梅の花を鑑賞するだけでした。梅の実が食用され,梅干として食べ出したのは鎌倉時代以降になってからです。しかし,まだ一般的には広まっておらず,庶民が食べるようになったのは江戸時代に入ってからなのだそうです。

 

からだに良いのはなぜ?

梅干はその強い酸味が特徴ですが,そこに健康のポイントがあるのです。梅干の酸味の主成分クエン酸は,代謝を活発に促し,疲れの元となる乳酸を分解し,促進する効果があります。また,クエン酸には鉄分の吸収を良くする働きもあるので,鉄分の多い食品と食べると効果的です。他にも,梅干の持つ酸味には体内の消化器官に刺激を与え,消化液の分泌を促し,食欲の増進を図る機能があります。さらに梅干はアルカリ食品ですので,酸性になりがちな身体を調整し,血液をきれいにしてくれる効果があるのです。

 

こんな効果が言われています

古くから食べられ続けてきた梅干。「医者を殺すなら刃物はいらぬ,一日三食梅を食え」などと言われるように,梅干の効果はさまざまです。例えば,日の丸弁当は梅干の持つ抗菌作用によって弁当の腐敗を防ぎます。そしてその抗菌作用によって,赤痢や疫病などの伝染病を回避することができます。また,梅干の酸は,胃腸の働きを助け,消化を良くするので下痢や食あたり,また便秘にも効果があります。他にも,梅のもつピクリン酸が肝臓の機能を活性化させるため二日酔い防止に効くとされています。食べる以外にも,嘘か真か頭痛や熱のあるときこめかみに梅干をはると良いという話しもあります。江戸時代の本には梅干を口で噛んで患部につけるとアザは治りトゲは抜けるということも書かれてあったそうです。

 

おばあちゃんの手当て法

*****風邪を引いてセキの出る場合や,ゼンソク発作のひどい時。*****

〈梅醤番茶+レンコン粉末〉

作り方/梅醤番茶にレンコン粉末小さじ1〜2杯を加えて出来上がり。

梅醤番茶…梅干の実と純正醤油を練って,三年番茶で割って,最後に生姜の搾り汁を2〜3滴たらしたもの。滋養強壮に良い。

 

*****ひどい下痢や,風邪をひき便がゆるく嫌なにおいのある時。*****

〈梅醤くず番茶

作り方/鍋にくず粉小さじ2杯を入れ,梅醤小さじ1〜2杯を加え,三年番茶を注ぎ,手早く混ぜます。白く不透明な場合は,透明になるまで火にかけ混ぜながら熱します。生姜汁2滴を加えて出来上がり。

梅干の項
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