いつものお酒の会
2001年11月16日
お出ししたお酒です

 吟奏の会 喜代娘 楽 吟醸原酒(三重)

吟奏の会 喜代娘 詠 純米吟醸原酒

吟奏の会 喜代娘 奏 大吟醸原酒

吟奏の会 喜代娘 吟 純米大吟醸原酒

今回は「喜代娘」(清水醸造)飲み比べがテーマです。まずは冷たい状態でテイスティング。その後でお燗。そして1割ほど割り水をしてのお燗と試してみました。
楽 ソフトな味わいに爽やかな香りと程よいボディーでとても美味しいお酒です。これが\2,000(1,8L)なんて考えられません。皆さんの評価も高く,コストパフォマンス抜群です。お燗もふくらみが出てとても美味しかったです。加水したものはバランスは良いのですが,原酒と比べてちょっと軽過ぎました。

詠 純米の米の旨味がしっかりと出たお酒です。食中酒として最も守備範囲の広いオールラウンドな味わいです。お燗は期待していたのですが,お酒の酸味が強く強調されてしまいました。ヌル燗がおすすめですね。加水したものは,味わいがばらけてしまいました。

奏 香り・味わい・コクと三拍子整った素晴らしい大吟醸です。お酒が美味すぎて何もいらないといった感じです。お燗も絶妙でした。吟醸の香りを残しながら,ソフトに品よく旨味が広がります。これは、う〜まいです!加水したものも薄くはなりますが,バランスの良い味わいが楽しめました。

吟 米の旨味をしっかり出しながらも,香りとのバランスもよくダイナミックな味わいは素晴らしいです。お燗は詠と同じくお酒の酸味が強調されがちでした。ヌル燗がやはりおすすめです。加水したものも,詠と同じく味わいのバランスがばらけてしまいました。

喜代娘を楽しんで感じたことは,何故か?吟醸系のお酒のほうがお燗が美味しいという事でした。一般的には純米の方が燗上がりがすると言われていますが,そのあたりが参加者一同(私も含めて)不思議でした。
あと失敗したのは,お燗の順番を間違えたことです。最初に加水したものをお燗にして,その後で原酒をお燗にした方が,双方楽しめたであろうという事です。これは次回以降の課題とします。

今回,お燗をつけるために使ったものは「燗銅壺(かんどうこ)」というもので清水醸造の社長さんのご好意によりお借りしたものです。これは優れものです。炭の火を使ってお湯を沸かしてお燗をつけるものですが,よく考えられたものです。昔の酒飲みは粋ですね。こういう道具を使って,至福の時を楽しんでいたのですね。ただ現代では,換気を気をつけないと一酸化炭素中毒であの世で晩酌を楽しむという事にもなりかねないのでくれぐれも注意しなくてはいけないですけど…。

燗銅壺 燗銅壺
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