梅干


龍神梅
(製造:龍神自然食品センター)
300g  \1,155(税込み)

4kg  \11,340(税込み)
取寄せ品

8kg  \21,525(税込み)
取寄せ品


龍神梅干は,数百戸の栽培農家から集めています。近代農法で、収量のたくさんある農家の甫場は広いので,農作業がしやすいわけですが,龍神梅干の栽培農家は,棚田や段々畑、山林などでの栽培ですから、農作業にもいろんな制約、困難があります。そして,80歳以上の生産者が,一生懸命がんばっているという実態もあります。過疎対策だといって、ゴルフ場を造った農村もありますし,工場の誘致をした山村もありますが,これがかえって,少ない若者を農林業から追いやる結果になりました。

 栽培農家と拙宅で、片道2時間以上も離れているところもあります。こちらから集めに行きますが,この若者達は,みんな仕事を持っています。それで,夜応援してもらいますが,それなりの対応もしなければなりません。

 栽培農家から梅を購入するだけでは駄目ですから、拙宅でも梅の栽培に取り組んでいます。現在,約1700本の梅を植えていますが,これは昨年の秋植えの分も含めた本数ですから,収量は何トンという段階です。何十トンも収穫できて,経営に貢献してくれるまでには,まだ何年もかかるでしょう。

 梅の生産に取り組む時に、南高という品種が最高だ,1割ぐらいの受粉樹を植えたら間違いない,とみんなが言いました。その言葉にしたがったわけですが,この龍神の土地には合わない品種,農薬や化学肥料を使わない栽培には向かない品種でした。最近では,南高は全然植えないことにしていますし,これまでに植えた南高は,ほとんど植え替えました。

梅の栽培での回り道は、この品種だけではなくて、鹿やカモシカの食害でも、随分苦労しています。ガス鉄砲,ラジオ、有刺鉄線,防腐剤など,いろいろやってみましたし,これらに要した費用も、相当な額になります。しかし、効果は持続しませんでした。毛髪がよくきく,という話を聞きましたので、昨年の秋、散髪屋さんでもらってきて,若い木の根本へ撒いていますが,これも話どおりの効果があるかどうか,今のところ分かりません。

 梅干の着色は、シソだけでしていますが、このシソも無論、無農薬無化学肥料で、自宅で栽培しています。有機質肥料であっても、施す時期によって、根切り虫の被害を誘発することがあり、馬酔木を煮出して、根切り虫にかけたこともありました。又、シソは発芽まで二十日ほどかかりますし、成長の遅い作物です。それで,四回も五回もの除草が必要です。

 梅干を作り始めるまでに、20年ほど農薬・化学肥料を一切使わずに百姓をやってきました。それで、梅干つくりも、こんな生活の延長であり、生活の一環としてやっています。苦労,困難はつきものですが,皆さんの御支援,御協力を支えにして頑張ります。


龍神梅干は,農薬,化学肥料を使っていません。
龍神村は日本で2番目に面積の広い村で、美人湯で名高い龍神温泉のある秘境です。以前村が梅の樹を植えようと奨励した時期があり,当時の梅の木が方々に残っています。これらの梅の木は,農薬や化学肥料とは無縁のものですし,1戸当たりの所有本数も限られています。梅の栽培で,病虫害の防除でしたら、数回の消毒ですみます。しかし,梅の斑点を減らしたり,なくするためには、8回も10回もの農薬散布が必要です。農薬をかける,化学肥料をやることは、増収を目的にしていますが、斑点を取るための農薬散布は、外観を良くするための作業です。又,化学肥料をやれば梅がふくれて、梅干にした時シワがよらず,肉付きの良い梅干になります。それで,化学肥料の使用も増収だけではなくて,外観をよくするための働きもしています。

梅干は,中身,品質で選びましょう。
梅干の着色に,シソだけではなく,赤色色素を使用しているものもあります。農薬,化肥色素など、外観をよくするために使うのは,中身,品質ではなくて,外観で選ぶ消費者がいるからです。

 また、日本一の梅所で、現地の梅よりも、台湾梅の方がたくさん加工されています。この台湾梅も無論、農薬梅ですが,梅干でも輸入します。この梅干は、塩をたくさん使っていますので、塩抜きをしなければなりません。塩抜きをすれば、梅の味がなくなってしまいます。酸味が抜けてしまいます。そこで、クエン酸や添加物を入れます。

 龍神梅干は,農薬,化学肥料を使わない梅を,シソだけで着色しています。このシソも無論,農薬,化学肥料を使わないで栽培しています。。また,天塩を使っています。最近は、ビニールハウスやガラスの中で乾燥していますが,龍神梅干は天日干しです。塩分を控えたために、随分手間をかけて使った,それこそ手づくりの梅干です。

梅干は,食生活に欠かせないものです。
梅は,食べ物の毒,血の毒,水の毒の三毒を絶つ,と昔から言われています。また,梅やシソの持っている殺菌解毒の作用に加えて、肝臓の機能を高めるので、解毒の能力が一層向上します。1953年に、イギリスのクレブス博士が,植物の酸の作用の発見で,ノーベル賞をもらいました。クエン酸サイクルと呼んでいますが,この発見で梅干の重要性があらためて認識されました。

 大気や水の汚染、化学物質の氾濫などで、健康が蝕まれている現代人に,梅干は欠かせない食品です。この健康のもと,生命のもとの梅干を,農薬,化学肥料を使わずに栽培し,無添加でお届けします。外観は悪くても,品質は日本一です。
 外観だけで選ぶ消費者、それをいいことにしている業者、業界。こんな中で、品質だけを売り物にしていくこと、本物で押し通していく事には、困難、苦労がありますが、いつまでもこの姿勢を貫きます。


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こうして出来あがった「龍神梅干」はホッとする懐かしい味わいです。酸味もマイルドで「すっぱ〜い!」という味わいは少なめです。斑点があったりして見てくれはあまりよくないかもしれませんが,これも上記に記したような理由のためです。

当店では毎年6月に南高梅の生産者である山本さんから青梅を分けて頂いていますが,その山本さんも,「梅にできる斑点を減らすために農薬をかけるのです。農薬をかけるのは嫌なので,この斑点があるのは簡便して下さい。」と言っています。
伝統的な味わいの梅干にしては,低塩で仕上げてありますので,塩分が心配な方も安心です。

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